IDパスワードに偏った個人認証技術は，インターネット黎明期から問題が多く指摘されてきているが，未だに抜本的な解決策に至っていない．その理由として，セキュリティに多くの視点がいき，ユーザの動きが軽視されてきたことが指摘されている．当研究室では，この問題を解決するために，個人の行動データを活用した認証技術を提案し，ライフスタイル認証と名付け，研究を行っている．

プライバシー保護研究は，個人データの保護手法に視野が偏りがちで，実際の活用事例に適したような手法がとられないことが多い．そのため，怖がって利用しない，もしくは，何も考えずにプライバシーを考えずに活用する，という二分化する現状がある．当研究室では，リアルデータを活用し，プライバシーを保護できるデータのあるべき姿について議論する．