未来の高度情報化社会においては、光や電磁波によるセンシング技術の重要性がますます高まります。私たちは、電気系が得意とするハードウェアからソフトウェアにわたる広範な技術を駆使し未来社会を支えるセンシング技術の研究を進めています。
現代の高度情報化社会を支える光ファイバ通信網や無線通信網の基盤にあるのは、高度に発達 したフォトニクス(光)技術とワイヤレス(無線)技術です。しかし、フォトニクス・ワイヤレスの活躍の場は通信に限りません。高度情報化がさらに進む未来社会では、装置自身がこの世界の様々な情報を獲得すること、つまりセンシングの果たす役割が高まります。このセンシングも、フォトニクス・ワイヤレスが得意とする分野です。
フォトニクス・ワイヤレスによるセンシング技術では、電気系が得意とするハードウェアからソフトウェアにわたる広範な技術を活用します。具体的には、レーザ光源やアンテナなどのハードウェアを駆使して光や電磁波を自在に操るとともに、AIを始めとするソフトウェアを駆使し て、光や電磁波から必要な情報を巧みに取り出し、賢く判断することが要求されます。こうして初めて、人間の感覚では気づけない物を感知し、的確に伝えることができるのです。
私たちは、光を巧みに用いて、生体内部の生体分子や遠方の物体形状などを高精度に計測する技術や、電波を巧みに用いて、衛星から地形や地表の種類を計測したり、地中の地雷を検出する技術など、多彩なセンシング技術の研究を行っています。豊かな未来社会を創るための新しいセンシング技術の研究を通じて、私たちと一緒にハードからソフトまで勉強し、あなたらしい技術を育ててみませんか?
小関研究室では、光パルスを駆使する生体イメージング法の光源や計測システムの研究と生体観察応用の研究を進めています。最近では、超高速分子イメージング、超多色イメージング、量子光学による高感度化などに取り組んでいます。
教員名:小関泰之
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
山下ーセット研究室ではフォトニックネットワークにむけた光デバイスの開発を行っています。それ以外の応用に向けた、光ファイバや光導波路を用いたデバイスの開発にも積極的に取り組んでいます。
教員名:山下真司
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:駒場Ⅱ
先端研(駒場第Ⅱキャンパス)において光ファイバ通信、光波計測およびレーザー加工等工業応用のためのパルスレーザ・光増幅器や高速光電子などの新規フォトニクスデバイス、レーザー光源・システムの研究を行なっています。同じ先端研の山下研究室とは研究・運営面で連携しています。
教員名:SET STN YUN
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:駒場Ⅱ
脳の情報処理原理の電子情報工学的な探求と解析、記号処理とパターン処理の融合による新しい情報・信号処理方式の創出、それらから生まれる柔軟な電磁波(光波)計測技術、イメージングや通信方式の開発、そこで必要になるシステムとデバイスの実現について研究しています。
教員名:廣瀬明
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷