人間のように見る・聴く・考える、知能を持った集積システム。そんな先端技術がこの分野の研究領域です。私たちは、ハード・ソフトの融合を通して全く新しいエレクトロニクスの実現を目指します。
システム・エレクトロニクスは、物性やデバイス・電磁気といった物理世界の理解に基づき、回路・アーキテクチャ・ソフトウェアといった情報技術を駆使して、超情報化社会を支えるエレクトロニクスシステムに関わる研究を行っています。
今皆さんの手のひらの上で膨大な情報を記憶・処理しているスマートフォンの情報処理能力は一昔前のスーパーコンピュータに匹敵します。快適に大容量の動画データをダウンロードできるのは無線・有線通信技術の爆発的な進歩の成果に他なりません。システム・エレクトロニクスの成果は、情報家電から自動車やロボット、人工衛星など、社会の隅々にまで浸透し我々の生活をより豊かにしています。
IoT(Internet of Things)技術の拡がりに伴い各種センサ技術は既に広く応用され、人工知能(AI) との組み合わせによって様々な認識技術も開発されていますが、人間の能力にはまだまだ遠く及びません。医療現場での診断補助や自動運転と言った高性能・高信頼性が要求される応用に向けて、ニューラルネットワーク・量子コンピューティングのための専用ハードウェア技術、センサ・通信技術のさらなる進化、情報の信頼性を担保するハードウエアセキュリティ技術、AIへの応用を想定したApproximateコンピューティング技術、エネルギーシステムのさらなる高効率化などの技術革新を通した桁違いの性能向上が不可欠です。「AIチップ設計拠点」での活動を通してベンチャー企業でのAIハードウェア開発の推進にも貢献しています。
これから到来するAI時代においては、単一の技術ではソリューションになりません。応用・社会実装までを理解し、LSIのハード・制御ソフトウェアやシステム・機械学習から応用まで、異分野を融合する研究者が求められています。
ハードウエアとセキュリティを中心に据えた研究をしています。最先端のプロセスを使用したディジタル・アナログ回路の設計をしており、自ら回路を提案、試作、測定をすることが可能です。
教員名:池田誠
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
アナログ集積回路設計技術(デザイン)に着目し、理論・解析に基づいた(サイエンス)最適設計指針を明らかにすることで、通信・IoT・AI等の応用に向けた高性能集積回路システムの実現を目指しています。
教員名:飯塚哲也
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
ソリューションを創り出す側の視点に立って、システムのアイデアを持つ人なら誰でも専用チップを即座に手にすることができるように、デザインの手法と製造のエコシステムを再構築することを目標とします。データ駆動型システムのデザインプラットフォームを構築し、データ駆動型社会で活躍する人材を育成します。
組織名:d.lab(先端設計研究部門)
専攻: 先端設計研究部門
キャンパス:本郷・目白台
山手線内で最も清浄な部屋「スーパークリーンルーム」で、世の中が見たこともないような「世界初」「世界最高」の賢いマイクロマシンを学生諸君と一緒に創造しています。
教員名:三田吉郎
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
藤田研究室では、Cyber Physical Systemを支える情報機器-VLSI、組込みソフトウェアを設計・検査する技術を開発したり、集約した情報を効率的に活用するための計算手法・実装手法をAI技術を活用しながら研究しています。
教員名:藤田昌宏
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
エレクトロニクスの応用範囲を従来型の電子機器であるスマートフォンから、社会課題解決に向けてモノ(IoT)から体表(ウエアラブル)へ、さらには体内(インプランタブル)へと拡大する上で必要不可欠となるのが「電力供給技術」です。そこで、高宮研究室はLSI設計をコア技術として「集積パワーマネジメント」の研究を行っています。
教員名:高宮真
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:駒場Ⅱ
集積回路(IC)が創る未来社会の夢を描き、それを実現するテクノロジを研究しています。近接場結合集積技術、エネルギー高効率コンピュータ、スマートセンサ、人工知能、パワーエレクトロニクスの研究を通して、社会や環境に溶け込むエレクトロニクスを目指します。
教員名:黒田忠広
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷・目白台