東大電気系は明治6年に英国よりエアトン教授が招聘され設立された、工部省工学寮電信科に始まります。
世界最初の総合大学における電気工学分野の学科として、以来140年を超える長きにわたり、電気工学・電子情報工学の学問体系を究め、トップレベルの研究成果と人材とを社会に還元してきました。
東京大学工学部3号館の1階廊下では、現在「電気の回廊」と称して、全研究室の最新情報と研究概要をポスターで紹介しています。毎年五月祭では、電気系の大学院進学を希望する学生に向け、ポスター紹介と研究室見学のイベントを開催しておりました。しかし、今年はコロナウイルス感染予防対策のため、五月祭および研究室紹介のイベントは中止が決定しています。
そこで、総勢100名にせまる電気系関連職員の研究内容について、10の分野ごとにまとめた「電気の回廊」Webサイトでご紹介いたします。
電信柱から発電機の作り方からその使い方(電力・制御)、電信電話に始まる情報伝達と処理手法(通信・情報)、それらを制御する回路素子(電子デバイス・システム)と、電気系は現代社会が必要とする数多くの技術課題に根ざした学問体系を構築担当しています。結果、多くの先端科学技術にそれって“電気”と気づかされるのです。是非、東京大学工学部の電気系の学生として、一緒に電気の魅力を探求しましょう。
〜メディア技術で新しい生活文化を創る〜
コンピュータは人間性を阻害するものではありません。 技術がもっと進化すれば、人の心を豊かにする情報化社会はできるはずです。 私たちが考えるのは、そのための自由で柔軟な方法論です。
相澤清晴
マルチメディア(画像処理、ビジョン・パターン認識、ビッグデータ)
山崎俊彦
マルチメディア (人工知能、コンピュータビジョン、機械学習、魅力工学)
松井勇佑
大規模データ検索
菅野裕介
知能システムのためのコンピュータビジョンとヒューマンコンピュータインタラクション
山肩洋子
マルチメディア(画像処理、自然言語処理、対話システム、情報検索、食のIT)
苗村健
拡張実現感、ヒューマンインターフェース、屋外画像認識
矢谷浩司
インタラクティブなシステムで新しいユーザ体験をデザインする
鶴岡慶雅
知の情報処理
佐藤真一
大規模テレビ映像アーカイブの解析と検索
大石岳史
実仮想世界の時空間モデリング・表現
越前功
現実世界とサイバー空間の境界で生態情報を守るには
〜人間とコンピュータが共存するシステムを創る〜
計算機と人間を一つのシステムととらえてみる。すると、いま私たちが追求すべき技術のあり方が見えてくる。脳科学から情報技術まで多彩な知見から新たな構想を生み、その構想を実現化する思考回路を育みます。
〜高度デジタル社会の発展を支える〜
情報通信ネットワークは、単なるコンピュータ同士の通信基盤から、デジタル社会を支える通信基盤へと変革を遂げました。 今日、あらゆる分野を巻き込み、さらなるステージに踏み込む様相を見せています。 その技術革新を支える研究教育を担うのが、我がネットワークラボです。
相田仁
ネットワーク・分散処理
江崎浩
インターネット・バイ・デザイン 〜サイバーファーストなデジタルエコノミーへ〜
落合秀也
IoT 〜サイバー空間と現実空間の融合〜
森川博之
デジタルで社会・産業・経済・地方を変える
工藤知宏
データを生かす社会を創る 〜機械学習の高速処理とデータプラットフォーム〜〜
中山雅哉
広域分散処理
小川剛史
ヒト×モノ×コトのインタラクション
関谷勇司
ソフトウェアと仮想化を用いたネットワークサービスプランの構築
杉浦慎哉
次世代ワイヤレス通信 ~はやく・たくさん・安全につなげる~
松浦幹太
情報セキュリティとプライバシー、そしてトラスト
成末義哲
無線と未来を考える
〜未来のコンピュータを創造する〜
コンピュータシステムの内側を知り、 より高性能・高信頼なハードウェアとソフトウェアを設計する。 情報化社会において、これは未来を創る原動力です。
坂井修一
コンピュータと人間の幸福な共存を目指して
入江英嗣
これからのコンピュータを作る・使う
山口利恵
社会を変える情報セキュリティ技術
田浦建次郎
簡単かつ高性能な並列分散コンピューティング
中島研吾
ポストムーア時代のアプリケーション・アルゴリズムへ向けて
佐藤周行
サイエンスとしてのセキュリティ
塙敏博
演算加速機構と通信の融合・強調による次世代スパコン技術
橋田浩一
個人がデータを安全・安価・効率的に生成・共有・活用する技術
喜連川優・豊田正史・根本利弘・吉永直樹・合田和生
ビッグデータ融合分析基盤(データベース・システム、視覚的データ解析、自然言語処理、地球観測データ)
長谷川禎彦
複雑系と生命の数理
下川辺隆史
スパコンにおける大規模シミュレーション
〜集積システムで知能や感性をデザインする〜
人間のように見る・聴く・考える、知能を持った集積システム。そんな先端技術がこの分野の研究領域です。私たちは、ハード・ソフトの融合を通して全く新しいエレクトロニクスの実現を目指します。
〜光や電波を駆使するセンシング技術〜
未来の高度情報化社会においては、光や電磁波によるセンシング技術の重要性がますます高まります。私たちは、電気系が得意とするハードウェアからソフトウェアにわたる広範な技術を駆使し未来社会を支えるセンシング技術の研究を進めています。
〜生命の仕組みをセンサで捉えて計算機上に再現する〜
ニューロンの興奮は、イオンの移動による微視的な電位変化によって生じており、生命の活動も実は電気によって制御されています。私たちは、生体信号を高感度に捉えるセンサや医療デバイス、生命の仕組みを数理的に捉えて情報処理に活かす研究を進めています。
〜物理を極め次世代の革新的なデバイスを開拓する〜
IoT・人工知能社会を迎え、情報処理に必要な消費電力は指数関数的に増大しています。 サステイナブルな社会を実現するために、最新の固体物理学・量子力学・材料科学・統計力学の知識を駆使して、 次世代を支える最先端デバイスの創出に挑戦しています。
高木信一
異種材料集積で切り拓く超低消費電力CMOS半導体デバイス
竹中充
シリコンフォトニクスで切り拓く次世代AI・IoTデバイス
種村拓夫
半導体集積フォトニクス
中野義昭
化合物半導体による集積回路と再生可能エネルギー
杉山正和
太陽光を燃料に転換する半導体デバイス・システム
田中雅明
新しい電子材料・デバイス、スピントロニクスの研究
大矢忍
半導体/酸化物ヘテロエピタキシー技術を用いたスピン流デバイス創製
中根了昌
半導体スピン機能性デバイス
小林正起
新しい電子材料・スピントロニクス物質の物性解明
横田知之
有機材料を用いたフレキシブルセンサの研究
染谷隆夫
柔らかい有機材料を用いたスキンエレクトロニクスの研究
李成薫
ソフト・フレキシブルデバイスの医療応用
小野寺宏
マイクロチップとAIで癌診断、フレキシブルセンサとAIでドラえもんの手
岩本敏
フォトニックナノ構造の物理とトポロジカル波動工学
HOLMES MARK JAMES
新しい材料とその材料の特性を探る
平川一彦
テラヘルツナノサイエンスと極限デバイス物理
野村政宏
ナノスケール熱伝導の物理と熱電変換応用
高橋琢二
ナノプローブで探るナノメートルの世界 〜目に見えないものを「見る」〜
年吉洋
10年後のIT問題は「電源」
平本俊郎・小林正治
大規模集積を目指したシリコンナノデバイスの世界
CSRN
スピントロニクス学術連携研究教育センター
〜次世代の電力システムをつくる〜
現代社会は、電気エネルギーとそのエキスパートが支えています。再生可能エネルギー、電気駆動、 超電導、プラズマ、核融合などの技術を駆使して,環境問題に具体的な答えを出していきましょう。
APET
先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス
熊田亜紀子
高電圧大電流工学、電気機器絶縁、放電プラズマ工学
藤井隆
レーザ物理、レーザ計測、設備診断
佐藤正寛
計算科学・データ科学を活用した電気電子材料の創成
横山明彦
環境にやさしいインテリジェントなスマートグリッドの構築
馬場旬平
電気を使って電気を創る〜スマートグリッドに向けた機器の制御〜
大崎博之
次世代エネルギー機器のための超電導技術
松橋隆治
エネルギーシステム分析と低炭素社会実現に関する研究
小野靖
人工太陽=核融合エネルギーの開発〜経済的た核融合炉の追求〜
井通暁
先進核融合プラズマの実現
小野亮
プラズマの基礎と応用(医療、マテリアル、航空宇宙、プラズマ計測とシミュレーション)
岡田至崇
超高効率かつ低コストを実現する次世代太陽電池
荻本和彦
エネルギーインテグレーションとスマートな継続的社会