計算機と人間を一つのシステムととらえてみる。すると、いま私たちが追求すべき技術のあり方が見えてくる。脳科学から情報技術まで多彩な知見から新たな構想を生み、その構想を実現化する思考回路を育みます。
人工知能技術(AI)の目覚ましい発展により人々の生活の中にAIによる判断や処理が自然に溶け込む時代が到来しようとしています。すでにスマートスピーカーが人間と対話したり、AIが将棋・囲碁で人間をはるかに超える一手を導き出すような事例が身近に経験されるようになりました。
しかし「人間」と「コンピュータ」という異種の知能が共存し、最終的に生活を豊かにしていくために、AIはより進化していく必要があります。この研究分野では電子情報工学のさらなる理解・探究を通じて、人間と共存する人工知能を実現し、社会をより豊かにしていくための研究・技術開発に取り組んでいます。
例えばゲームの攻略法をゼロから学んでいく強化学習、生物の進化のメカニズムをまねてデータの構造を変形、合成、選択する進化論的手法の研究を通じて、より賢く学ぶコンピュータの実現を目指しています。また様々な外国語音声の発音の違いを評価したり、不動産の間取り情報の画像処理を通じてユーザの所望の物件を推薦したりなど、人間の無意識・直感を定量的に表現することを通じて、人間の生活に寄り添ったAI技術の開発にも取り組みます。さらに大量のデータを活用した画像・映像処理技術、自動翻訳技術の実現を通して、人間が扱えない量の判断を高速かつ正確に実現できる情報処理にも取り組んでいます。
これらの研究を通じて社会に貢献する技術を送り出すとともに、その技術開発を通じて得られた多様な技術スキルや知識を活かして世界的に活躍する人材を輩出しています。
Internet of Thingsの次の時代を見据え、あらゆるものにセンサやアクチュエータの機能が自然に内包された世界の実現を目指し、デジタル製造技術、無線給電技術、ロボット、センシング技術に取り組んでいます。
教員名:川原圭博
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
「進化」と「知能の創発」をキーワードにした計算やシステムについて研究しています。 最適化問題の解法をはじめ、人工知能の学習や推論など、「自然に学ぶ問題解決(Problem Solving from Nature)」を目指します。
教員名:伊庭斉志
大学院:情理系
専攻:電子情報学
キャンパス:本郷
ことば(音声)を使って意思疎通を図れる機械を作る作業をしていると、音響音声学、認知科学、言語学、脳科学と、視野が段々と広がり、研究活動に深みが出てきます。音声の分析、合成、認識、そして理解と、様々な目標に向けて日々努力しています。
教員名:峯松信明
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
音声に関する情報処理についてその要素技術の発展・高精度化・応用を進めるとともに、それを軸としたマルチメディア情報処理について研究を行っています。数理的なバックグラウンドに基づいて、幅広く様々なメディアを取扱い、新しい技術を創造することを目指しています。
教員名:齋藤大輔
大学院:工学系
専攻:電気系(融合情報)
キャンパス:本郷
当研究室は自動車の自動運転の実現に向けた研究を行っています。(自己位置推定、センシング/状況確認、3次元地図など)
教員名:上條俊介
大学院:情理系
専攻:電子情報学
キャンパス:駒場Ⅱ
私達の研究室では、画像・映像の理解を取り扱うコンピュータビジョン分野の研究に取り組んでいます。その内容は、人の視線・動作の計測と理解、個人やグループのアクティビティの認識、人の目では知覚できない反射や蛍光などの分光情報取得と解析、照明変動に頑健な顔認証など多岐にわたります。
教員名:佐藤洋一
大学院:情理系
専攻:電子情報学
キャンパス:駒場Ⅱ