電気自動車とその自動運転、超電導リニア、ドローン、宇宙探査まで、新しいモビリティは電気電子工学から生まれます。高速で高効率な電気駆動や、自動運転を可能にする制御技術を、ともに学びましょう。
自動車の動力源は内燃機関から電気駆動へと移行が進み、現代の自動車は電気電子工学によって成り立っています。自動車の電気化は、燃費の向上に有効であることに加えて、家庭での手軽なワイヤレス充電や走行中給電、高い制御性によるスリップ防止、柔軟な車体設計など、大きな ポテンシャルを持っています。また自動運転が現実のものになり、注目されていますが、これを可能にするのは、制御、センシング、情報処理の技術です。鉄道においては、リニア中央新幹線が営業運転を目指して整備され、次世代の高速鉄道の主役になろうとしています。ここでは超電 導方式の磁気浮上鉄道が、世界で初めて実用化される予定です。鉄道のシステムにおいても、運 行計画の高度な最適化によって、環境負荷の低減や災害時の速やかな復旧が可能になりました。このようなモビリティの電気化は地上に留まらず、ドローンの普及や電気飛行機の開発によって、空中輸送も大きく変わろうとしています。宇宙においても、探査機の制御やイオンエンジンなど、電気電子工学が中心的な役割を果たすようになりました。さらには介護や医療の分野でも、電動車椅子や義手・義足などの高度な制御の実現が、生活の質の向上に直結しています。
このように大きな変革を迎えているモビリティですが、さらなる電気化と自動化を進めるためには、まだ解決すべき課題が多く残されています。例えば、高度で柔軟な自動運転を実現するための新しい制御理論の構築や、AIとIoTの導入、電気駆動を高効率化するための超電導モーターや超電導ケーブルの開発などが、求められています。
みなさんがこの分野で学ぶことによって、制御、電気機器、超電導、自動車、鉄道などの理論や技術を幅広く身に着けることができます。確かな知識とあなたの自由な発想によって、自動車から宇宙まで、次世代モビリティの夢をいっしょに実現しませんか?
宇宙や地上の放射線環境に対して、レジリエントな半導体デバイスの研究をしています。
教員名:廣瀬和之
大学院:工学系
専攻:電気系(電気電子)
キャンパス:相模原
制御技術や情報処理技術を応用し、様々な宇宙ミッションを実現していきます。皆さんの斬新なアイデアで、不可能を可能にしていきましょう。
教員名:橋本樹明
大学院:工学系
専攻:電気系(電気電子)
キャンパス:相模原
宇宙探査機(ロボット)の知能化の研究を行っています。環境認識、行動計画、移動機構などを賢くして、月、火星、小惑星探査などに役立てましょう。
教員名:久保田孝
大学院:工学系
専攻:電気系(電気電子)
キャンパス:相模原
電子工学を背景とする宇宙機システムや搭載機器に関わる技術や、レーダーや画像センシングのための信号処理技術など、実際の衛星プロジェクトに非常に近いところから将来の要素技術まで、幅広く研究を行っています。
教員名:福田盛介
大学院:工学系
専攻:電気系(電気電子)
キャンパス:相模原
制御工学やパワーエレクトロニクスを応用して、ナノサーポから電気自動車まで様々なテーマを幅広く扱っております。実験機を用いた理論の検証や企業や海外大学との共同研究も精力的に行っており、産業界と非常に近いところで研究しています。
教員名:藤本博志・清水修・藤田稔之
大学院:工学系
専攻:電気系(電気電子)
キャンパス:柏